ふぬ川崎市幸区塚越2ー118
浄土真宗寺院『東明寺』参道に設置されている川崎歴史ガイド
〜夢ヶ崎と鹿島田ルート〜
「東明寺と酒づくりの絵馬」
酒づくりの様子が描かれた絵馬
〔解説〕
もとは、東京・芝にある大本山増上寺の末寺。
1589年(天正17年)浄円がここに住み、里人からは俗に浄円坊とも呼ばれていました。
のちに、増上寺の貞運が止往。
現在の寺号は、1613年(慶長18年)徳川家康が鷹狩りのため中原区の西明寺(川崎市中原区小杉御殿1ー906)に泊まった際、給仕にあたった貞運が家康から身分を問われ、東にある小庵の主と答えたところから西明寺に対し「東明寺」と名づけられたということに由来しています。
現在は「塚越の灸」といわれる灸施療がとくに有名で、毎月三・八のつく日には遠くから人々が訪れています。
ここには、江戸末期の作といわれる当時の酒造りの様子を描写した絵馬(神社・寺院に奉納する馬に由来。次第に馬以外の絵も描かれるようになったもの)が残っています。
絵馬には、その頃、塚越村の造り酒屋だった新開屋六右衛門ほか、社氏(酒づくりの職人の長)や麹出しなどの名が読み取れます。
江戸時代における酒造りの様子をうかがい知る上で貴重な資料です。
Facebookでは、「東明寺と酒づくりの絵馬」動画を投稿しています。
参道を境内へ歩いて行くと..
浄土真宗寺院『東明寺』山門
「浄土真宗寺院 東明寺」石柱(右側)
「東明寺の文化財」解説版パネル川崎市教育委員会で解説しています。(左側)
二基の庚申塔
(左側) (右側)
明日の投稿は、境内をご説明致します。
KATG事務局