2022年11月25日

《川崎市幸区》川崎歴史ガイド〜夢見ヶ崎と鹿島田ルート〜『御嶽神社と塚越』

川崎市幸区塚越1ー64
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御嶽神社の入口を入ると左側には、
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川崎歴史ガイド
〜夢見ヶ崎と鹿島田ルート〜
解説パネルが設置されており
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解説しています。

JR東日本・南武線の鹿島田駅から矢向駅に広がる塚越の名は、「新編武蔵風土記稿」に「村内に古塚ありて其邉(そのあたり)を塚の越といへり」とあるように、塚越2丁目に今も残る円墳に由来しています。
現在のこの「塚」の規模は高さ3.2メートル、直径約17メートルです。
古くからこの古墳をいじると、家族に若死(わかじ)にが出るという言い伝えがありました。
しかし、近くの御嶽神社創建にあたって、この古墳の南西側の墳麓が盛土に利用されたといいます。
その時、刀剣も出土し、御嶽神社の宝物殿に保存されていましたが、その後、刀剣は盗難にあい紛失、宝物殿は第二次世界大戦の空襲で焼失しました。
この円墳から後世の人が埋葬したものと思われる板碑が出土しています。
高さ72cm、幅22cmのこの板碑は、花と花瓶が対になった花瓶単二茎と呼ばれる図案が刻まれています。
その様式からすると、南北朝時代のものだと考えられています。
また、境内には、このあたりの木製の用水樋を明治末に土や石の管に改修した際の樋誌(石碑)がみられます。

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御嶽神社の境内には、御嶽神社道標があります。1829年(文政)紀年銘がある円柱形をした道標
「右 いけがみ道」
「南 かな川みち」
「左 上いなげ道」
と彫られています。

明日は、御嶽神社境内をご紹介致します。

KATG事務局


posted by KATG事務局 at 22:49| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする