
川崎市中原区宮内4丁目

『庚申塔』(こうしんとう)


「解説文」
左下には、QRコードが取り付けられています。
〔解説〕
『庚申塔』(こうしんとう)は、江戸時代寛永年間頃より盛んになった庚申信仰を基に、道祖神信仰(どうそじんしんこう)とも結びついて街道節や村や集落の入口に広く建立されるようになりました。
庚申信仰は、中国の道教を基にした民間信仰で、
その教えによると、人間の身体の中には、上中下の三尸(さんし)の虫がおり、庚申の日になると天に昇ってその人間の罪過を天帝に告げ口をします。
すると、天帝はその罪状に応じて邪鬼に命じその人の寿命を縮めさせると信じられていました。
この庚申の日、言い伝えを信じる人々は三尸の虫が、体から抜け出さないように夜通し起きていて会食や歓談をして過ごしました。
貴族社会に始まった「守庚申(しゅうこうしん)」は、「庚申街(こうしんまち)」となり、いろいろな取り決めをして「庚申講」という組織を作り行うようになりました。

この『庚申塔』(こうしんとう)は、個人宅敷地内の祠に建立しています。

(拡大)
正面..青面金剛像(しょうめんこんごうぞう)
台座..三猿(さんざる)
右面..「天保五甲午正月吉祥日」(1835年)
左面..「願主 金子新兵衛(かねこしんべえ)」と刻まれています。
Facebookでは、『庚申塔』(こうしんとう)動画を投稿しています。
撮影協力 宮内歴史ガイド委員会 様
KATG事務局
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地域の宝
〜宮内歴史ガイド〜
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『庚申塔』(こうしんとう)
【所在地】
〒211ー0051
川崎市中原区宮内4丁目(個人宅敷地内)
に祠が建立しています。
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